2016年11月22日火曜日

Kellogg MBA: 2013 Spring Semester

2年生最後のSpring Semesterの過ごし方は人それぞれ。

最後の思い出作りに旅行やイベントに精を出す者もいれば、最後だからといって気合を入れて多くの授業を取る者も。

自分はその中道を行き、普段より一つ多い5クラスを履修しつつも、出来る限り人と遊び旅行にも行くことに。結果としては最後の最後でバカみたいに忙しい学期となった。

最後の学期に手をだした科目は大きく2種類。

一つは仕事に戻った時にそのまま使うだろうと思われる科目を取って、仕事に戻る肩慣らしをすること。

もう一つは、ここで学ばないと一生関わることが無いだろう、と思った科目を取ること。

Spring Semesterに履修した科目は以下の通り。




Financial Reporting and Analysis
会計の専門知識を使いながら、10K (日本で言う有価証券報告書)の分析をしていく授業。主にフォーカスしている点が、違法か適法かはさておき、会社の意図的な会計操作を見抜き、正しいものに直すという点。つまり、M&AやPEで死ぬほどお目にかかる会計DD (Due Diligence) をアカデミックに学ぼうというもの。仕事では基本的に会計コンサルタントの方々にぶん投げてしまっていた分野だったので、大体知っている内容ではあったものの自分ではやったことがないものが多々。また、米国特有の会計処理も多々あり、その点は学びが多かった。仕事のイメージで言えば、会計コンサルタントを雇うほど案件が進んでいない段階で、自分で分析をしていかなければいけない時に価値があるスキルとなる気がする。

Financial Decisions
Kelloggで最も過酷と言われるクラスの一つ。10週間で12~14のケースに取り組み、それら全てが論文とFinancial Modelを提出するというもの。一つ一つのケース毎に個人作業5,6時間、グループワーク5,6時間ずつは最低でもかかった。最後の最後にこれほどキツい科目を取ってしまったことを若干後悔しつつも、さすがに毎週Modelを作っていると仕事の感覚を思い出し、また、それ以上に細かな論点まで入っていく内容であったため、学びも多かった。(何故か今更Excelスキルも向上)ケースの内容はそれぞれが違う形のM&AやFinanceであり、自分が触れたことの無かったスキームにおけるModeling/Valuationの手法も学べ、アカデミックな観点から自分の理解を深めることが出来たのは本当に良かったと思う。本当にしんどいクラスではあったが。

International Finance
その名の通り、異国間での商取引や為替等に関わる授業。過去履修していたMoney Market and FedやMacroeconomic Policy and Global Capital Marketsという授業で学んだものと重複している内容もあり、その点は復習になりつつも、中々混乱しがちな為替、為替デリバティブを駆使した取引の考え方が新たに分かった点は収穫。とはいえ、重複箇所が多かったので、ちょっと勿体なかったな、というのが正直な感想。

Writing in Organization
その名の通り、組織を効果的に動かせるようなWriting/資料作成についてAcademicな観点で学ぶ授業。2年経ってレポートやプレゼンテーション資料を英語で作ること自体は苦ではなくなったが、自分のWritingレベルがNativeには遠く及ばないため、最後にもう一度しっかりWritingというものを見直してみようと思って取った科目。この2年間で良くも悪くも自分なりのWritingスタイルを勝手に見に付けてしまっていたのだが、それに対して正しい修正を図る良い機会だった。

Personal Leadership Insights
これはもはや授業というよりもカウンセリングやコーチングといった方が正しいのでは、というような科目。自分の強み、弱み、どのような価値観を重んじていて、何を求めていて、将来どうなっていきたいのか、というのをコーチングのプロである教授と共に3か月間ひたすら考え抜き、10名しかいないクラスメートと互いにフィードバックし続けるというのもの。あまり真剣に他人に悩みを打ち明けることが得意な人間ではないので、履修するかどうか相当迷ったのだが、きっとここでしか得ることのできない経験の一つだろう、と思い、バカみたいに高いBid pointを費やして限定10名の席を獲得。結果、本当に満足。元々自分が何を大事だと思っているのか、といったことは自分なりに分かっていたことであり、授業を通しても変化は無かったが、それに確信を持てたこと、順位づけが出来たことが大きかった。今後人生に迷った時の大きな指針の一つになると思う。また10名しかいないクラスメート同士が外部には他言無用という状況の中で、キャリアのことから深刻な悩みまで話し合っていくため、とてつもなく仲良くなるし、涙も生まれる。最後のクラスでは2年間の最後ということも相まって、相当感動的。女性はボロ泣きし、自分も目が熱くなるようなシーンもあった。最も想い出深いクラス。何を学んだのか、何を想ったのか、といった詳細を書きづらいことこの上ないので、その辺りは推し測って頂ければ幸いである。


3) おまけ: Kellogg Leadership Award

Kelloggの2年間で最も活躍したLeader達を学生、教授等が他薦、審査し、表彰していく、というもの。驚いたことにBrand Ambassador部門でノミネートして頂き、全校生で20名程度だけが残るファイナリストまで選抜して頂いた。一体どの学生が他薦し、どの教授が審査をしたのかも何もかも謎だが、おそらく上記AMAやAdmissions Officeとの活動を誰かが評価してくれていたのだろう、と推察。本当に嬉しかった。とはいっても、自分一人で成し遂げたこと等一つも無いので、周囲の友人達に感謝。

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